2006年01月
2006年01月27日
セクシーフットブロガー・コージMCの提言。その2。「日本のサッカーに足りない必要なヒント。それは相手の逆を取りながら相手が思ってないプレーを思ってない時にする事。」

「世界で通用するジャパンスタイルは『セクシーフットボール』であるのを認識しなければならない。」
前回こう記した。
野洲の見せたスタイルが「セクシーフットボール」や「魅惑のクリエイティブサッカー」などと表現され、その響きを私も気に入り引用して、定義が曖昧なまま言葉だけが一人歩きしてしまっているせいか誤解されている方も多いが以前から言っているように決して私は野洲高校が一番で、他のチームが弱いとか劣っているとか馬鹿にしたり否定したり批判したりしているのではない。
「他のチームに足りない魅力がある」
「日本のサッカーに足りない必要なヒントを示してくれた」
と言っているのである。
ここで
世界で通用するジャパンスタイルが確立されると仮定して、
現状を分析するならば
日本人は欧米諸国に比べて
強靱なボディがある訳でもない。
ずば抜けたスピードがある訳でもない。
圧倒的な高さがある訳でもない。
全くフィジカル面で優れていない。
(中にはそれらが優れた選手はいても全体的には平均的かその下)
一方
研究熱心で勤勉な国民性を持ち
非常に集中力が高く組織である程度の結束性の強さがある。
(守備面は98年のW杯時からもある程度やれたし2002年W杯ではかなり整備されていた)
こんなところだろうか。
フィジカル面・メンタル面らが全く不必要と言っている訳ではない。強化しなければならない。
自分たちのスタイルをやり抜くだけのベースを構築するには必要不可欠な要素であると思う。(特に相手の攻撃を封じる守備面)
現代サッカーは「走る」事ができなければ攻撃も守備もない。
そして本題
現在に至るまで、そしてこれからの日本のサッカーの最重要課題とは何か?
「攻撃面、特に得点力不足解消」
これに尽きる。ではなぜ「得点力不足」なのか?
ゲームを観ているとフィニッシュまでいけても
シュートを打つシーンに最終的に「落ち着いて」打てていない事が多い。
枠を外したりしてるシーンは本当に多い。
じゃあなぜ「落ち着けない」のか?
シュートが下手と言ってしまえばそれまでだが
次の理由が考えられる。
●敵に寄られてしまってプレッシャーがかかって余裕がない
●「時間」と「スペース」がない
それはこの部分が足りないからである。(青字の部分)
ボールをポゼッションする(大事にする)ことは当たり前
長短のパスの中からサイドで起点を作り
そこからテクニックとスピードで個人もしくは複数で突破する
相手の逆を取りながら相手が思ってないプレーを思ってない時にする
そして得点を取る
付け加えると相手の頭の逆を取る事で
「時間」と「スペース」
が生まれる。
フットボールはこの2つの要素の奪い合いと言っても過言ではない。敵の頭の逆を取る事で先述の身体能力的な不利要因はなくなる。実際、代表でも中村、小笠原、小野らがいないと敵の逆を取るシーンは少ない。
敵の逆を取るという事の顕著な例がヒールパス。ドリブルしながらタテかヨコに移動すれば、元にいた場所には必ず「スペース」が生まれそこへ来た味方にとって「時間」もできる。このプレーは印象に残っている方も多いのではないだろうか。
それぞれがどのポジションでも敵の逆を取ることを意識すれば「時間」と「スペース」を作れる可能性が高くなる。野洲は随所に相手の逆を取っていた。
逆取るのを速くする。
逆取ってから速くする。
ボールの動かし方を速くする。
つまり
プレーの判断を相手が考えるより速くする。
パスなのかドリなのか?
右なのか左なのか?
前なのか後ろなのか?
相手の守備のレベルが上がるにつれてそれらを全て「スピード」を速くしてするということが重要になる。こちらも攻撃のレベルを上げるという事。この部分が相手の対応より遅いと包囲網に引っかかてしまいそれ自体の重要性が失われることになってしまうからだ。
「敵が来ても慌てない絶対的自信を得る」
個人技・テクニックを磨く事で、相手の逆の取り方は多彩になり
閃き・センスとともにその選手が魅力的な選手かの判断の基準になる。
そうなると敵に寄られても平気だし、「時間」と「スペース」を与えられたらもっと魅力のあるプレーが出来る可能性が高い。
相手の逆を取りながら相手が思ってないプレーを思ってない時にする
これが野洲が示したヒント。日本のサッカーに足りない点。
これを意識すればもっといい選手は他からもゴロゴロ出てくるのではないか。
フットボールを愛する者として
「セクシーフットブロガー・コージMC」の提言はまだつづく。
※コメント・トラックバック大歓迎。
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2006年01月21日
お詫び。
いつも当ブログにアクセスいただきまして、誠にありがとうございます。
この度
高校サッカー選手権大会で優勝しました野洲高校は山本・岩谷両氏をはじめ、かねてより応援していました選手達が数多く在籍し、このブログを通じてその山本・岩谷両氏、選手達の話題を中心に私が感じたり思っていた事を発信しておりました。
しかしながら
それらの記事や、野洲高校オフィシャルブログではないと明確に表記していなかった事により関係者の皆様に不快感、誤解を与えご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
私としましては、すべて純粋な思いに端を発していたことであり、ご迷惑をかけるつもりは一切ありませんでした。
つきまして
心待ちにしてくださっていました皆様に選手達のコメントムービーを更新できなくなってしまった事、ならびに数多くのコメントをいただきました記事を非公開にいたしました事に深くお詫び申し上げます。
加えまして
当ブログ「コージMCのまぁ言うたらブログですわ。」は野洲高校オフィシャルブログではなくあくまで私コージMCが個人的に運営しているブログでありまして
ブログの定義「好きな時に好きな事を好きなように」という基本コンセプトは変えず続けてまいりますのであしからずご了承下さい。
今後とも当ブログを宜しくお願いいたします。
2006年1月21日 コージMC
この度
高校サッカー選手権大会で優勝しました野洲高校は山本・岩谷両氏をはじめ、かねてより応援していました選手達が数多く在籍し、このブログを通じてその山本・岩谷両氏、選手達の話題を中心に私が感じたり思っていた事を発信しておりました。
しかしながら
それらの記事や、野洲高校オフィシャルブログではないと明確に表記していなかった事により関係者の皆様に不快感、誤解を与えご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
私としましては、すべて純粋な思いに端を発していたことであり、ご迷惑をかけるつもりは一切ありませんでした。
つきまして
心待ちにしてくださっていました皆様に選手達のコメントムービーを更新できなくなってしまった事、ならびに数多くのコメントをいただきました記事を非公開にいたしました事に深くお詫び申し上げます。
加えまして
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2006年1月21日 コージMC
2006年01月19日
セクシーフットブロガー・コージMCの提言。その1。「日本の高校サッカーは本当に変わったのか。そしてこれから変わるのか。さらに日本のサッカーは変わるのか。」

「野洲高校、魅惑のクリエイティブサッカーで日本一。日本の高校サッカーが変わった。」
「今までの高校サッカーに一石を投じて波紋を投げかけ、育成シーンにも大変勇気を与える意義ある優勝だった。」
こぞってどこでもこう報道された。サッカーファンの認識も大体そういう風にされている。あの優勝から数日が経った。
それは
「優勝したから。日本一になったから。」
これが延長の末、逆に鹿実に逆転弾を許し競り負けていたり、PK戦にもつれこんで敗れたりしていたら
「美しき敗者。君たちは素晴らしかった。」
などとメディアは書き立ててお涙ちょうだいストーリー仕立てにしていたであろう。
「結局。魅力はあるけど優勝できひんやんな・・やっぱりあのスタイルじゃ・・。」
こういう風に認識されたであろうし風化していったはずだ。
何度もこのブログで言ってきたとおり
「優勝しなければ何も変わらなかった。」
それを見事に果たした野洲高校。この優勝は千載一遇のチャンスだったと言っても過言ではない。それは後ほど記す。
では果たして
日本の高校サッカーは変わったのか。今後変わっていくのか。さらには日本のサッカーは変わるのか。
「Jの下部組織でない地元のクラブと中高一貫指導が実を結んだ。しかも滋賀の県立高校が成し遂げたことに意義がある。」
「これからは地域クラブとの密着で中高一貫が鍵になるかもしれない。」
などと軽くその結論を出すのは安易すぎる。
挙げ句
「野洲高校のようなクリエイティブなスタイルで新風を注ぎ込んだ。しかし鹿児島実や国見のようなフィジカル・パワー中心としたスタイルもある。(鹿実と国見では実際は違うのだが)色々なスタイルが出てきて今後の高校サッカーは面白くなる。」
これは問題外。高校サッカーで優勝することがフットボーラーとしての最終目標ではない。
サッカー選手としての最大目標は
「Jか海外かわからないがプロ選手になり、そこで活躍して日本代表に選ばれること。」
こんな感じか。いずれにしても活躍したいのには変わりないだろう。
日本サッカー協会の目標は
「日本代表が強くなりワールドカップで優勝すること」
フットボールはエンターテイメントでなければならない。
観る者を魅了しなければならない。
面白くなければならない。
「魅力あるチームが増える→サポーターがそれを観に行く→リーグが盛り上がる→経済的効果も上がり各クラブに還元→さらに充実」
「選手は切磋琢磨、レベルが上がる→日本代表のレベルも上がる→ワールドカップで好成績」
さらに
「ブーム→サブカルチャー→カルチャー」
「両親→自分→子供→孫」
という風に世代を越えて文化になっていく。ブラジル・イタリア・スペインらみたいに日本もそういう風になっていかなければならないだろう。いやなっていってほしい。
そこで聞きたい。
まず強い弱いは別として
「鹿実」と「野洲」どちらが魅力があった?
「Jの下部組織のユース」と「野洲」どちらが魅力がある?
次に
「Jのトップチーム」と「野洲」どちらが魅力があるだろう?
さらには
日本で人気ナンバーワンの集客力を誇る
「日本代表」と「野洲」どちらが魅力があるだろうか?
どちらがエンターテイメントであるか?
贔屓目で見なくても全て「野洲」の方が魅力あると思う。エンターテイメントであると思う。
あの「セクシーフットボール」をするJクラブがあればおそらく浦和レッズを凌ぐサポーター数になるに違いない。
それはそうと
「変える権利を得ただけだ」
などと言ってる有名大物解説者はさておき
○「あのサッカーをJクラブ&代表でもさせろ」と言わない(言えない)協会のトップ、幹部
○「平原研」「楠神順平」を獲得しないJクラブ
○「野洲高校&セゾンFC」を評価しない滋賀県サッカー協会・関係者
(下西要・内野貴志・金本竜市を優秀選手に選ばない選考委員も然り)
は情けなさすぎる。
今回の優勝は
「一石を投じた」
というよりは今まで誰もたどりつかなかった蝋燭に
「やっと火を灯した」
という方が的確である。
高校サッカーだけでない。世界で通用するジャパンスタイルは
「セクシーフットボール」
であるのを認識しなければならない。
この火を絶対消してはならない。困っている人々や飢えている人々に光を分け与えなければならない。なぜならもう二度と火をつけてくれる勇者は現れないのだから。
決して野洲高校・セゾンFCの素晴らしさをアピールするのが私の目的でない。
フットボールを愛する者として
「セクシーフットブロガー・コージMC」の提言はまだつづく。
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2006年01月18日
野洲高校優勝直後最後のミーティングムービー・パート3。「藤井研 ・内野貴志・村田和哉・前川賢司・田中雄大・池田卓也・芝俊明・国領元雄・平原研・左近上卓・小霜百祐・中川真吾・荒堀謙次・瀧川陽・小林優太郎・土井鉄平・関根貴紀」
このブログでしか見られない野洲高校優勝直後最後のミーティングムービー。裏側にある涙と感動の生声。完全ノーカットでお送りする。今回はいよいよ選手達のパート3。


















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野洲高校優勝直後最後のミーティングムービー・パート2。「金本竜市・楠神順平・青木孝太・乾貴士・下西要・山田晃平・平石竜真・上田大輔・小林修士」
このブログでしか見られない野洲高校優勝直後最後のミーティングムービー。裏側にある涙と感動の生声。完全ノーカットでお送りする。今回はいよいよ選手達のパート2。









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2006年01月17日
野洲高校優勝直後最後のミーティングムービー・パート1。「山本佳司・岩谷篤人」
このブログでしか見られない野洲高校優勝直後最後のミーティングムービー。裏側にある涙と感動の生声。完全ノーカットでお送りする。


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2006年01月14日
祝・野洲高校優勝コメントムービー。ヴァンフォーレ甲府主将No.8倉貫一毅(セゾンFC出身)。

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2006年01月10日
セクシーフットボール完結。野洲高校日本一。国立の空に野洲の歌が流れ、青と緑の虹が架かった。

このストーリーのラストはその瞬間を観た全ての人々を魅了した。
ボールは美しく多彩に、そして優しく運ばれ、屈強な鉄壁DF陣の守備網をもその華麗さで完全に無力にした。
あの決勝ゴールこそ「セクシーフットボール」と評された野洲サッカー、つまりはセゾンいや岩谷サッカーそのもの。
今までやってきたことの正しさの証明。彼らにとってあのプレーはまぐれでも何でもない当然のプレー。練習でいつも観ている当たり前のプレー。さらにはジャパンスタイルへの強烈なヒント。
最も注目されるファイナルの相手は未だ県予選から無失点の死角なし王者・鹿児島実業。
その申し分のない相手、あのアツいゲーム展開、そして圧巻の素晴らしいラストの演出。
高校サッカー史上に残る名試合だったのではないか。鹿児島実も本当に攻守にバランスのとれた素晴らしいチームでフィジカルとパワーの中にも時折随所にセンスが光るものを見せてくれた。本当に強かった。ありがとう鹿実。あの両軍の戦いはまさにエンターテイメントであった。フットボールはやはりこうでなければならない。ただ危なっかしいちょっとワルで魅力ある(山本・岩谷両氏の言葉を引用すると)野洲高校が今大会勝利の女神に愛されたことは間違いない。
「日本の高校サッカーを変える=日本サッカーを変える」
「内容も結果も勝つ」
あの日これを掲げて3年。中学時代を入れると6年。野洲高校で山本監督と新たな仲間と共に岩谷篤人と岩谷チルドレンはついに偉業をやってのけた。完全に「セクシーフットボール」で全国を席巻した。滋賀県勢初、32年ぶり関西勢の優勝。やろうと思ってもできることではない。それはやはり山本監督の三顧の礼からそれは始まっていた。サッカー未経験だからこそ他人の意見を採り入れられすぐに登用できる。不思議と彼を助けたいという人材が周りに集まる。その姿はまさに湖国の劉備玄徳。
貴方の努力と熱意が報われた。本当におめでとうございます。
何回も言っているがセゾン出身の青木孝太をはじめ、金本竜市・平原研・乾貴士・楠神順平・瀧川陽・下西要らがクローズアップされがちだがセゾン出身選手以外の選手達の力無くしてはそれは達成されなかった。内野貴志のプレーはまさにMVP級だったし、荒堀謙次の貴重な先制ヘッドが野洲に勢いをもたらした。田中雄大の左足のレーザービームは国立がしびれたし、県予選後いきなりスタメンに抜擢された(岩谷氏の得意技。いきなり大抜擢し活躍させる。)シンデレラボーイ中川の安定したプレーは中盤にバランスと余裕をもたらし金本・平原の負担を軽減した。平石の長身で身体を張ったプレーも効いていた。さらにはサブのメンバー、メンバーに入れなかったスタンドで応援している選手達、コーチ・スタッフ、保護者、サポーターらみんなの力無くしてはそれは達成されなかった。
野洲高校全国制覇本当におめでとう。そしてありがとう。
君たちが近い将来Jで活躍し、さらに世界相手に戦う日本代表で「セクシーフットボール=ジャパンスタイル」を実践してくれる日が来るのを願う。
今まで知る人ぞ知る孤高の天才軍師がみんなに胴上げされ国立の空に舞っている瞬間、セゾンに関わった全ての人々にとって特別な瞬間になった。
私は色々思い出し感慨に耽っていた。
私「ホンマにおめでとうございます。やっとカントクも檜舞台に立ちましたね。」
岩谷「・・・。俺はな。お前らほどそんなに感慨深くないねんけ。」
私「そうなんですか?」
岩谷「・・・。みんなに約束を果たせてよかったと思ってるだけやわ。」
私「いやいや。何いうてはるんですか。」
岩谷「・・・。まぁお前も年とったらわかるわ。」
祝勝会後に行われたあのメンバーでの最後のミーティングでの最後の岩谷氏の言葉。一言一句逃さず記す。
「あのな俺な・・・お前ら好きやわ。いい奴らやお前ら。いいもん見せてもうたし。お互い約束守れてよかったな。一年生の時に全国制覇する言うてな。本当によかった・・・・。これからもまた仲良くしよなみんなな。これで終わりとちゃうで。俺らは・・・・・同じ絆の中で戦ってた。俺も戦った。だから今フラフラ。お前らもそうや思うけど。この絆はさ、一生・・・・・。俺はさ、早よ死ぬかもしれんけどな・・・・。俺が死ぬまで・・・友達でいような」
湖国の諸葛孔明、岩谷篤人。35歳以上離れた自分の教え子達を迷いなく「死ぬまで友達でいよう」というこの最強で最高の頑固者は人間としても素晴らしい。
私から岩谷篤人へ。
「ホンマにおめでとうございます。貴方のそばでずっとサッカーできた事を誇りに思います。私の全ての人生観・サッカー観のベースは貴方が見本でした。自分は枯れていく人間なんて言わないでください。まだやることあるじゃないですか。」
いつか青と緑のJチームができるのを夢見ている。
野洲高校選手・スタッフ・保護者を始め関係者、今まで戦ってきた盟友らの魂、新たなサポーターさらにセゾン関係者の
夢とともに
国立の空に野洲の歌が流れ、青と緑の虹が架かった。
と同時に
湖国の空にも同じ歌と同じ虹が。
2006年正月 コージMC
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2006年01月08日
セクシーフットボール最終章へ。野洲高校陰の天才軍師、岩谷篤人。

完全に国立競技場をため息と興奮の渦に巻き込んだ野洲高校。準決勝・多々良学園に1-0で勝ち2度目の出場で初の決勝に駒を進めた。決勝の相手は王者・鹿児島実業高校。まさに申し分のない相手である。
「野洲のスタイルが鹿実に通用するのか?」
各メディア・観客の焦点はまさにこれだろう。
「セクシーフットボール」と騒がれてクローズアップされる中ルックスもいい山本佳司監督がベンチで度々スクリーンに映し出される。それと同時に隣に座る茶髪で短髪、もしくはニット帽をかぶった一見高校サッカーの指導者らしからぬ人物が小さく映し出される。
彼の名は岩谷篤人。野洲のコーチとして選手権に帯同している彼のプロフィール・功績などはあまりテレビ・新聞などのメディアでは報道されない。それもそのはず黒子に徹しているからである。決勝まで進んだことでこのブログでしか書けないことをやっと書ける。
彼は滋賀・セゾンFCの創設者でオーナー監督。彼の凄さは彼自身が実際に選手の中に入りプレーで魅せて指導してきたという点である。(今でこそもう難しくなっているがつい最近まで年齢関係なくプレーしていた)1984年の創設以来、細かなディテールは時代の流れでやや変わってきたもののスタイル本質は変わらない。センスとテクニックの巷で言われている「セクシーフットボール」を実践し、今まで倉貫(甲府)・坂本(湘南)・前田雅文(G大阪)ら何人ものJリーガーを輩出してきた。今回も登録25名中13名がセゾンFC出身で、レギュラーメンバーでは小学校からのセゾン生え抜きの平原・金本・乾・下西らに加え中学から入部してきた青木・楠神・瀧川ら他の少年団育ちのスピードや駆け引きを持った選手らが見事に融合し現在見事なハーモニーを奏でている。信じられないと思うが今の基本的なスタイルは3年前の中学3年時に既に確立されていた。(→詳しくはこちら)高校になってやらなければいけなかったのは主にはフィジカルの強化と一気に局面を変えるロングボールの精度の強化。
攻撃の凄さばかり注目されるが忘れてならないのがセゾン出身の選手以外の頑張りと成長である。ディフェンスリーダーの内野がいなければここまで勝てなかったし、2年生バック荒堀と田中雄も身体を張ったプレーで貢献度は高い。特に局面を一気に変える田中の左足は完全に必要不可欠だ。ボランチの中川真吾は左利きで落ち着いた味のあるプレーも見逃せない。彼のプレーはまさにリズミカルである。FW平石の長身を活かしたポストプレーがあるからこそスーパーサブの瀧川が活きるのだ。それはベンチのメンバー、観客席で応援している選手も然り。みんなの力でここまできた。
3年前
彼らをひっさげて電撃野洲高校コーチ入閣が決定した時岩谷氏にこう聞いた。
私「カントクやっぱ高校ではつながすんですか。」
岩谷「いや、めちゃめちゃ走らして、めちゃめちゃ蹴らす。」
私「そうなんですか?蹴らすんですか?」
岩谷「あいつら何もいわんでもつなぎよるわ。蹴らすというかな、めちゃめちゃ精度の高いロングフィードかな。」
それはバックラインやボランチからの一気に局面を打開できる田中雄大や金本らのプレーに象徴される。
ショートパスで集められてせっかく追い込んだのに逆に一気に展開されたら相手にとってはやはり相当キツい。
本来は完全に英雄タイプの人物である。三国志で言えば一番近いのは「乱世の奸雄・曹操孟徳」だろう。器量・人徳・戦略戦術・現場などでほぼオールマイティーに能力が高く何でもできてしまう。性格は負けず嫌い、見た目と独特すぎるイメージが強すぎるため誤解されやすいがとても人間味あふれる男である。自分の損得よりもまず義・心で動く。
数年前水口東高校から赴任されたばかりの山本監督がよくセゾングランドに練習を見に来られていた。
山本「岩谷さん選手送ってください。」
岩谷「俺に言わんといてくれ。選手に言ってくれ。」
それから山本監督は三顧の礼のごとく何度も足を運ばれて、それまで「セゾン→静学」のラインを「セゾン→野洲」にシフトすることに成功する。
その時初めてセゾンから野洲に行った選手が田中大輔(清水→徳島→FC岐阜)でありあのJ通算10000ゴールを決めた前田雅文(関西大→G大阪)であった。
その後3年前の初出場ベスト8に進出したときの中井昇吾(柏→水戸)らのプロを輩出して現在に至る。
今回陰から支えて黒子に徹底的に徹しているのはこの時の義に報いる行動なのかもしれない。
育成段階、特に小・中学年代では「勝つこと」と「育てること」は意味合いが異なる。結果を求めてチームを強くすれば、いい選手の可能性を決めてしまうことにもなりかねないし、かといって自由奔放にやらせすぎてもゲームには勝てないしいいプレーはできない。
「今勝つにこしたことはないけど負けてもいいから魅力ある選手を育てよう。」
「選手が今勝ちたいか将来勝ちたいかどっちに勝ちたいていうたら、今も勝ちたいけど将来の方が勝ちたいというやろ。」
昔は勝ちにこだわらなくても勝てたが最近は他のチームも能力が高くなり勝つことは難しくなってきた。それゆえセゾンは誤解され続けてきた。
「うまいんけどな・・・・・・・勝てへんやん。所詮小・中学までのサッカーやろ。」
そう言われてきたからこの上のカテゴリーの高校年代の今回勝たなければならないのだ。岩谷篤人は野洲高校と山本監督のために脇で軍師に徹している。試合前に相手を丸裸にする。その姿はまるで劉備玄徳を支える諸葛孔明のようである。
「野洲高校はあくまで山本さんが監督や。俺はあくまでセゾンの監督やしな。」
「すぐれた指導者は試合まではうるさいけど試合中はうるさないねんけ。それまでにやるべきことをやっとかなあかんねん。」
セゾンサッカーを進化させたのが今の野洲高校である。山本監督とのタッグとともに今のチーム状態は岩谷サッカーの集大成の結晶品と言える。

「まぁ大量失点でやられるかもしれんけど今まで無失点の王者・鹿実が前半点取られてみ。絶対浮き足立ちよるで。」
そう岩谷氏と山本監督の二人は自信たっぷりに笑顔で答えてくれた。
満を持して
野洲高校選手・スタッフ・保護者を始め関係者、今まで戦ってきた盟友らの魂、新たなサポーターさらにセゾン関係者の夢と共に初優勝へ。
3年前の約束通りとうとうこの日が来た。
明日国立の空に野洲の歌と青と緑の虹を。
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2006年01月06日
野洲高校、準決勝を前にコメントムービー。「山本佳司監督・青木孝太・金本竜市・楠神順平・平原研・乾貴士・国領元雄・左近上卓・藤井研」
順位を確認まずは→こちらを

▲山本佳司監督 MOVIEはこちら→mov形式(クリックでスタートします。)

▲9番青木孝太 MOVIEはこちら→mov形式(クリックでスタートします。)

▲8番キャプテン金本竜市 MOVIEはこちら→mov形式(クリックでスタートします。)

▲14番乾貴士・7番楠神順平 MOVIEはこちら→mov形式(クリックでスタートします。)

▲10番平原研・13番国領元雄・17番左近上卓・21番藤井研
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