2006年07月

2006年07月25日

イビツァ・オシムという男。

オシム
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117
エキサイトW杯特集に紹介されました。




「日本はどこの真似でもないオリジナルのスタイルを作らなければならない」



代表就任会見での銀髪の新指揮官のこの言葉には驚いた。

今までそんな事を言った監督は一人しか知らない。(それが誰であるかはこのブログを前々から読んでいただいているみなさんにはおわかりだろうが)それをトップカテゴリー、しかも代表監督として言える監督が出てくるとも思っていなかった。

紡ぎ出す言葉と雰囲気は独特で知性に溢れ、過去の実績とさらにジェフユナイテッドをJ屈指の強豪に押し上げた事実。

オシム氏が一味違った監督であるとは思っていた。


オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える


しかしながら遅ればせながらこれを興味深く読むと納得させられた。

軽々しくその人生を語れないほど、時代の流れに振り回され、ユーゴスラビアという複雑多民族国家に生を受けたという事実。人生は挑戦であり、フットボールそのものであり、自らも喜怒哀楽を全て体感してきているが故の懐の深さなのであると少しながら感じる事ができた。

言葉が持つ意味、そして与える影響力。言葉は時に戦争を起こすきっかけにもなるとの認識には考えさせられる部分が多かった。莫大な取材を重ねた著者の木村元彦氏は知れば知るほどデリケートな問題を取り上げるゆえ慎重に真摯に執筆されたのだと感じる。

その深さにはやはり日本の将来を期待せずにはいられない。

もちろんプロである以上結果が全てである。しかしながら結果ばかり求め、内容や過程の評価がされないというのは問題である。確かに方法に問題があったのは当然の事ながらドイツで敗れたジーコジャパンを「失望の4年間」と決めつけてはいけない。勝った負けたで賞賛と批判を繰り返すサポーター&メディアが増えたのはそれだけ日本にサッカーが根付いてきたという証でもある。

大切なのはこれからどうしていかなければならないか。

銀髪の新指揮官は4年後だけでなく、10〜20年後の日本のサッカーをイメージしているのであろう。結果以上にもたらしてくれるものが多いと感じる。サポートしてくれるコーチ陣に日本人を希望した事でもそれはよくわかる。


「作り上げるのは難しい。でも、作り上げる人生の方がいい人生だと思いませんか?」


オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える




【関連記事】
その1→こちら
その2→こちら


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jeey_jk at 15:36|PermalinkComments(17)TrackBack(1)clip!日本代表  | サッカー

2006年07月18日

続・ジダン退場問題、そして映画「ジダン 神が愛した男」感想。

ジダン
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「母と姉を傷つける耐え難い言葉をかけられた。彼はそれを2度3度と繰り返し我慢ならなかった。頭突きの行為は許されるものではなく、試合の映像を見た子供たちに謝りたい。だが彼の発言は許すことはできず、後悔はしていない」


「私は人種差別や宗教や政治がらみのことは一切言っていない。また、私は15歳の時に母を亡くしており、ジダン選手の母を侮辱することなどできない。ジダン選手は私にとって最大のアイドルであり称賛を惜しまない。侮辱的な言葉をかけたことは認めるが、それは(試合中)よくあることで具体的に何を言ったかは覚えていない」


現役ラストゲームを退場で終わることになった自身の行為についてのジダンのコメントと対するマテラッツィのコメントである。


「売春婦の子供!」


云々の言葉はラテン系諸国では日常飛び交ってるのは全然珍しい事ではないしむしろ当たり前の事である。ブラジルにいた私も思わず未だに口にでてしまう事が多い。


ここで少し話題を変える。

先日15日より「ジダン 神が愛した男」がシネカノン有楽町で公開になった。


"誰も見た事のない映像"

"誰も聞いた事のない音響"


このもの凄い宣伝文句と、ジズーはどんな事があろうと好きな私は早速足を運んだ。

その人生の濃密なドキュメントやスーパープレーを期待して公式サイトをよくチェックしないまま観てしまったのが悪いのかもしれないが、その期待は根底から裏切られる事となった。

最初から終わりまでをジダンだけを追った映像のみが流れ、そしてジダンの声、呼吸、言葉などを緻密に拾った音声が流れる。時折アングルが変わったり、特殊効果が入るのだがそれが無意味なモノであるというのは始まってすぐに気付いてしまった。

これは映画ではない。凝りに凝った観察映像であった。上映後に観衆の落胆の溜息と怒りの文句に同調しながら「DVDで良かったな」と思いながら劇場を後にした。

それでも膝の曲がり方、ボールタッチやルックアップなどの素晴らしさは確かに堪能できた。

公式サイトにはこう記してあった。

「これはサッカー映画ではない。2006年5月7日。W杯後の引退を表明した世界一華麗なフットボーラー、ジネディーヌ・ジダンは、所属するレアル・マドリーのホームグランドであるサンティアゴ・ベルナベウでの最後の試合ビジャレアル戦に臨み、見事得点を挙げその勇姿を人々の脳裏に焼き付けた。その一年前、2005年4月23日の同じ場所、そして同じ対戦相手、レアル・マドリー対ビジャレアル戦で、試合と同時に一風変わった"出来事"が進行していた。ヨーロッパで初めて使用される高解像度カメラを含むシンクロされた17台のカメラが、たった一人の男ジダンだけを追い、300倍のズームやハイビジョンなど様々な最先端技術を駆使してピッチ上の視点そのままに撮影。360度の展望を実現するこのカメラの大群は、見る者を多次元空間へと誘い、ゲーム全体を通じてジダンとと共に動き回る感覚を味わうことになる。カメラはボールの行方に関わりなくジダンだけを追う。ジダンのつぶやき、ジダンのうめき声、ジダンの足音、ベッカムやロナウドとのやりとりなどを、ハリウッドが誇る最高のサウンド・エンジニアによる誰も見た事のない迫力の未体験映像で魅せる。そしてジダンの"心の内"が明らかにされる。」(公式サイトより引用)


"心の内"とは。


この映画もラストゲームの結末同様、彼の一発レッドで幕を閉じる。それまで何事もなくほとんど冷静にプレーしていたのにも関わらず一気に爆発してしまった。


この映像を見ると彼はマラドーナ同様、完全な人格者ではない事が理解できた。


デシャンのこの言葉が全てを物語っているように思えた。


頭突き事件はジダンの影の部分だ


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jeey_jk at 17:14|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!サッカー 

2006年07月11日

ジダン退場、ラストダンス失望の結末。イタリア対フランス【2006ドイツワールドカップ・ゲームレポートNo.11】

zidane2
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誰がこんな展開を予想していただろうか。

こんな終わり方に納得なんかできるだろうか。


自らを奮い立たせ、さらには数多くの人々に勇気を与え、これまで見事なパフォーマンスでフランスを牽引してきた一人の偉大なフットボーラーのラストゲームはワールドカップのファイナルというこれ以上にない最高の舞台となり、勝つにせよ負けるにせよそれは輝かしく素晴らしいものになるはずだった。

試合序盤、強心臓ぶりを発揮するチップキックでテクニカルなPKを決めレ・ブルーが先制するも、ピルロの精度の高いCKからすぐさまアズーリに追いつかれ予想通りの一進一退のカタい展開となった。その激闘も延長にもつれこんだ終盤、あろう事かプレーに関係ないシーンに相手DFマテラッツィに頭突きを食らわせ一発退場。


多くの人々が結果よりも華麗なラストダンスを堪能したいと思っていた。

多くの人々がフットボーラーとしての最後の勇姿を目に焼き付けたいと思っていた。


ジネディーヌ・ジダン34歳。あらゆる経験を積んだ成熟したフットボーラーの現役最後の最も大事なゲームであり自身のフットボール人生の集大成のエピローグとしては全く納得できない結末である。その行動は世界中を失望させた。しかし極めて軽率な愚行だったと済ませれる事だったのだろうか。

何が彼をそうさせたのだろう。

自身のフットボール人生の最終章を黒のマジックで塗りつぶしてまで守らねばならない何かがそこにあったのだろうか。

その理由を知る由はまだない。

彼がピッチを去った瞬間、今日で宴が終わってしまうという淋しさをさらに助長するように勝敗が決しないまま私のワールドカップはすでに終わっていた。

今回のワールドカップでの戦術重視のマニュアル的な試合レビューよりもまずこの事を最初に綴らずにはいられなかった。



ーーーーーーーー見事な両軍の「結束力」


italia
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■イタリア→【4-2-3-1・2ボランチ】
守備型カウンター・リアクションスタイル

□フランス→【4-2-3-1・2ボランチ】
守備型カウンター・リアクションスタイル


最後までもつれた両軍の戦い、どちらが勝ってもおかしくなかった。PK戦の末優勝したイタリアとわずかな差に泣いたフランス。

まさにキーワードになったのは


「結束力」


それは堅い守備に直結するし、試合終盤でも途切れない集中力の持続にも直結する。何より経験豊富な大人のチームであったと言うことであろう。特にスキャンダル、八百長問題で揺れる中見事に優勝を果たしたイタリアの集中力を生んだ要因となった「結束力」は、ほんのわずかな勝利への幸運をたぐり寄せた。様々な局面でも冷静に対応できる策を持っていたリッピ監督の存在も大きかった。(交代選手が活躍するという事はモチベーションコントロールもしっかり出来ていたという事)



ーーーーーーーー驚きの少ないカタい大会


「まずリスクを避けて失点をしない事、そして個を以て得点する」

「先制したら、しっかり守ってバランスを崩した相手に対してカウンター」


優勝したイタリア、準優勝のフランス、ドイツに三位決定戦で敗れはしたものの「情熱」を良い意味にも悪い意味にも見せてくれたポルトガル。このベスト4に残ったチームのうち3チームの戦い方のコンセプトは本当によく似ていた。


「試合巧者」と言えるが「スペクタクルに欠ける」とも言える。

「安定している」と言えるが「面白くない」とも言える。


そしてドイツを含めた4チームのそれぞれに、ドイツ・ブンデスリーガ(クローゼ)、イングランド・プレミアリーグ(アンリ)、フランス・リーグアン(パウレタ)、イタリア・セリエA(トーニ)の得点王がいた。


つまり各国リーグトップゴールスコアラーを擁するチームの戦い方がほとんど先述の戦い方だったという事が、まさに驚きの少ないカタい大会になったのを物語っている。

(大本命ブラジルとアルゼンチンがその扉をさらに秀でた個人技とパスワークを以てこじ開けてほしかった)



ーーーーーーーーニューヤングスターは誕生しなかったが・・・・・


シュバインシュタイガー、ラーム、クリスチアーノ・ロナウド、メッシ、テベス、ロビーニョ。そしてヤングヒーロー賞を受賞したポドルスキを含めてすでに売れたヤングプレーヤーは確かに活躍したのだが、「えっー、誰やねん。こんな奴おったんかぃ。」と衝撃的なインパクトを残した選手はいなかったように思う。


そのいない中でも挙げるとすればフランスのリベリだろう。細かい切れ味鋭いドリブル、ベテランのオーバー30軍団の中で異彩を放つ際立つ運動量。フランスの決勝進出に大きく貢献した。先述の既に売れたヤングプレーヤーの仲間入りを果たしたのは間違いない。



ーーーーーーーー総括


前評判通りのカタいチームがカタい守備を生かした戦術でカタく優勝したカタい大会だった。

ハラハラするようなシーソーゲームもなく、サプライズもニューヒーローも誕生しなかった。

日本が予選敗退して、大本命ブラジルと最もアツかったアルゼンチンも負けて、最も輝いたジダンのラストダンスまでが信じられない結末だった。

(ラストダンスにこけてもジズーは大会MVPに選ばれた。それを差し引いても受賞に値するパフォーマンスであったのは間違いない。だからこそ最後が悔やまれるのだが。)


などと言えど


独特の雰囲気、戦術、個人技など様々な角度からフットボールのバイブレーションを改めて感じて本当にこの31日間をハード&タイトに堪能できた。やはりワールドカップは面白い。

そんな4年に1度の夢のような時間が、淋しさと共に過ぎ去ってしまった。オシムジャパンの正式発表と梅雨明けが終われば日本にもいつもの夏がやってくる。


もっともっとフットボールの本質に迫りたい。


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2006年07月06日

ポルトガル対フランス【2006ドイツワールドカップ・ゲームレポートNo.10】

ジズーとフィーゴ
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セミファイナル第2戦は4回目の出場にして初の決勝進出を狙う「情熱」のポルトガルと特別なクラッキ、ジダンの花道を飾ろうと大本命ブラジルを撃破した「結束力」のフランスの対戦、この戦いも気持ちのこもった素晴らしい激闘となった。


■ポルトガル→【4-2-3-1・2ボランチ】
守備型カウンター・リアクションスタイル

□フランス→【4-2-3-1・2ボランチ】
守備型カウンター・リアクションスタイル


お互いフォーメーションは【4-2-3-1】。ドイスボランチに守備能力の高い選手を置き、しっかりした中盤の守備からボールを奪うとトップ下の選手がリズムを作り、両サイドのドリブルから1トップを生かすというまずディフェンスからというカタい戦い方でここまで勝ち上がってきた。

4バックと2ボランチの6枚が本当に強固な両軍のゲーム展開は1点勝負になるとの予想通り、前半にポルトガルディフェンス陣が綻んだ一瞬に、アンリがリカルド・カルバーリョの逆を取り倒されてPKを得ると、それをきっちりジダンが決めて先制。その後ポルトガルの反撃に落ち着いて対応したフランスが1-0でファイナル進出を決めた。


ーーーーーーーー恐るべしオーバー30軍団、まさに老獪


GKバルテズ35歳、DFテュラム34歳、MFビエイラ30歳、マケレレ33歳、そしてジダン34歳。(アンリ、サニョル、ギャラスも29歳)先発メンバー平均年齢約30歳(29,9歳)のレ・ブルー。ここへ来るまでの「結束力」は素晴らしい。ポルトガルのマリーシア(相手を苛立たせるずる賢いプレーなど)にも冷静に対応して、逆にそのポルトガルを追い込み、王者カナリア軍団・ブラジルを葬り去ったのと同様にきっちり1-0で勝つあたりはまさに「老獪」。大人のチームと呼ぶに相応しい戦いぶりであった。


ーーーーーーーー逆転策のための駒不足


ポルトガルは是が非でも先制したかった。

後半追いつかなければならないフェリポンは今大会不調のパウレタに代えてウイングタイプのシモン、それまで献身的に動いていた守備的ボランチ、コスチーニャに代えて得点能力の高いエウデル・ポスチガを投入。リスクを冒してフィーゴとシモンをウイング、クリスチアーノとエウデル・ポスチガの2トップへ配置、ほぼ【4-2-4】へシフトチェンジ。


【4-2-3-1・2ボランチ】→【4-4-2・ボックス】(4-2-4といっても過言ではなかった)


しかしながら完全にサイドでの1対1勝負になってしまい、フランスにとっては想定内の戦術の変化にその守備陣を打ち破るには至らなかった。好調のクリスチアーノのドリブルを生かせなかったのと攻撃的サイドバックのミゲウが負傷退場したのが痛かったが、パワープレーで追いつく為の駒が足りなかったと言えばそこまでだろう。(フィーゴと最も長身のフェルナンド・メイラにそれぞれチャンスが訪れたのだが)

もしポルトガルが先制したとすれば全く同じ展開、同じスコアで勝っていたかもしれない。(フランスにはトレゼゲがいるため逆転の可能性はあったかもしれないが)

それほどに「先制点の重み」と「逆転の難しさ」がこの守備が本当に堅いよく似た両軍の特徴を物語っていた。


ーーーーーーーー素晴らしいジズーのラストダンス


本当に引退してしまう選手のパフォーマンスなのか。(決意したからこそ充実したのかもしれないが)ミスはしているがとりあえず慌てる事がほとんどない。そのプレースタイルは40歳になっても変わらないだろう。もともと身体能力に恵まれているのだが【185センチ・78キロ】

膝の曲がり具合

周りを見る姿勢

特に

逆を取って味方がプレーしやすいように出すパス


はプロ選手を目指す少年達の上質の教材の一つだ。

そしてファーストタッチに注目していただきたい。必ず敵が取れない場所、もしくは分からない場所に置いている。


ーーーーーーーー総括


フランスの「結束力」は戦うごとに強固になってポルトガルの「情熱」をも上回った。最もスペクタクルなチームだったアルゼンチンと大本命王者ブラジルが敗れ、これまた「結束力」のイタリアと共に、能力の高い選手を揃えてまずは守備ありきというスタイルが残った事には正直、失望と落胆の寂しい気持ちも多いのだが、逆境を跳ね返す「スピリット」というフットボールのみならず生きるうえでの基本中の基本が重要なのだと教えられた気がする。

「1シーズンは無理だが、あと7試合は戦える」

大会前のこの言葉を現実のものにしたジズー。彼の本当のラストダンスを目に焼き付けたい。


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2006年07月05日

ドイツ対イタリア【2006ドイツワールドカップ・ゲームレポートNo.09】

イタリア
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早いものでワールドカップも60試合が終了し、いよいよ準決勝2試合と3位決定戦、決勝の残り4試合を残すのみとなった。セミファイナル第1試合、開催国ドイツの相手は、過去のワールドカップでの対戦で勝った事がなく直前のテストマッチでは1-4と完敗を喫している伝統のカテナチオに攻撃力が加わり今大会も1失点で勝ち上がってきたイタリア。


■ドイツ→【4-4-2・2ボランチ】
バランス型ポセッション・アクションスタイル

□イタリア→【4-5-1・2ボランチ】
バランス型ポセッション・アクションスタイル


中盤の底のキーマン、フリングスが出場停止のドイツはケールを起用し、疲労の見えるシュバインシュタイガーに代えてボロウスキを先発させる。対するイタリアはウクライナ戦と同じくトーニの1トップの布陣。守備が安定している両チームの戦いは、前半からボールをお互い大事にして、サイドの裏を思い切って狙い、最後の所は割らせないという攻守に非常に締まった好ゲームとなった。

そしてその激闘の最終章に相応しく、PK戦突入と思われた延長後半14分にドラマは待っていた。

混戦の中からDFを引きつけたピルロのショートパスからグロッソが見事な左足のコントロールシュートを突き刺し、それまで好セーブを連発していたレーマンの牙城を遂に破った。その直後リスクを冒して攻めたドイツのボールを奪い、カウンターからジラルディーノの味のあるアシストを延長に投入されたデルピエロが冷静に決め2-0。開催国ドイツとの死闘を制し12年ぶりのファイナルへ駒を進めた。


ーーーーーーーーピルロのゲームメイキング


イタリアは何と言っても彼である。彼も(ジダン、リケルメ、シーニャ、ロナウジーニョと同じカテゴリー)プレッシャーをモノともしない落ち着きで、中盤の底から長短のパスを使い分けゲームをコントロール、精度の高いミドルシュートにプレースキックと幅広くイタリア攻撃陣を牽引。彼がいなければイタリアは攻撃的に生まれ変われなかっただろう。何が凄いかというと、とにかくミスが少ない。忘れてならないのは彼の守備的負担を軽くするガットゥーゾの献身的守備があってのピルロと言うことだ。(その姿はコロンビアの全盛時のピーベ・バルデラーマとレオネル・アルバレスの関係のようである)ドイツのバラックも悪くはなかったが、要所に裏に通すボールが徐々にジャブの如く効き、イタリアにリズムとペースをもたらし最後の最後で競り勝った要因になった。(トッティの逆サイドへのダイレクトパスも見応えあった。)


ーーーーーーーーポドルスキのポストプレー


今大会ドイツの中で私が最も気に入ったのはポドルスキ。ドリブルで仕掛けることもできるし、優れたシュート感覚を持っている。トラップしてからシュートまでメチャクチャ速い。さらにポストプレーからの落とすボールの丁寧さは間違いなく今大会ナンバーワン。DFを背負いながらでもいいボールをチョイと落としてくれるトップの選手はチームがゲームを優勢に進める上での最重要ポイントと言っても過言ではない。クリンスマンが絶賛するのもうなずける。4年後の彼が楽しみである。


ーーーーーーーーサイドの攻防が明暗を分けた


当たり前の事なのだが、相手の裏にボールを運ばなければシュートを打てない。(ミドル&ロングシュートは別として)これまた当たり前の事なのだが、相手の裏にボールを運ぶには「出す」選手と「受ける」選手の2人が必要である。

サイドでの攻防がこの試合の主導権争いに直接的に強く影響し、この「出す」と「受ける」という単純な要素が鍵を握った。

イタリアはピルロ、ドイツはバラックからサイドに数多くボールが出た。

ゲーム全体を通してシュバインシュタイガーとオドンコールの「足元」へのパスが多かったドイツ(ボロウスキ&シュナイダーに代わりそれぞれ途中出場)に対して、ペロッタとカモラネージの「裏」へ走らすボールが多かったイタリア。(イアキンタとデルピエロもそれぞれ延長から途中出場)

この差が対応するディフェンダーにどうプレッシャーを与えたかが最終的に勝負の明暗を分けた気がする。紛れもなく「裏」へ走らされたドイツの方がダメージが大きかった。


ーーーーーーーー総括


率直な感想は最後の最後までスコアレスであったのだが、両軍ミスが少ない攻守の切り替えが速い見応えのある素晴らしいゲームであったということ。本当にどちらが勝ってもおかしくはなかった。開催国ドイツのこれまでの戦いぶりも素晴らしかったし、3位決定戦では意地でも勝ちにいくだろう。クリンスマンのアメリカ的マネージメントの手法、監督分担制(アシスタント・コーチ、チームマネジャー、GKコーチによる4人体制を組み、さまざまな決定を合議制)は始めは批判されるも今や絶賛の嵐で新しい風を吹き込んだ。その評価がこの準決勝敗退で再度覆る事はない。開幕戦まで見せた守備の不安を見事修正したのも評価できる。

采配的に見れば延長まで残しておいた3枚目のカードのデルピエロが仕事をしたというリッピに一日の長があったとの見方も出来るのかもしれない。(2枚目イアキンタも延長から)何はともあれあの時間帯で得点を取る勝負強さを持っていたイタリアを称えるべきである。大会前の八百長スキャンダルで嵐の如く吹いていた逆風を見事に跳ね返し、1982年スペイン大会以来24年ぶりの4度目の優勝までアズーリがあと1つに迫った。

ファイナルの相手はポルトガルかフランスか。今宵もまた眠れない。


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2006年07月04日

中田英寿現役引退。

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2006 JOMO ALLSTAR SOCCER


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「あの時間は敗退に対してと言うよりは自らのサッカー人生を整理する為の時間だったのかもしれない。」


29歳という若さでの中田英寿の突然の現役引退宣言。正直驚きと落胆は隠せない。彼らしいと言えばそこまでなのだが、早すぎる。


【中田英寿公式HPより引用】

2006.07.03

〜1985年12月1日 - 2006年6月22日〜

俺が「サッカー」という旅に出てからおよそ20年の月日が経った。
8歳の冬、寒空のもと山梨のとある小学校の校庭の片隅からその旅は始まった。

あの頃はボールを蹴ることに夢中になり
必死でゴールを決めることだけを目指した。
そして、ひたすらゲームを楽しんだ。
サッカーボールは常に傍らにあった。

この旅がこんなに長くなるとは俺自身思いも寄らなかった。
山梨の県選抜から関東選抜、U−15、U−17、ユース、そしてJリーグの一員へ。
その後、自分のサッカー人生の大半を占める欧州へ渡った。

五輪代表、日本代表へも招聘され
世界中のあらゆる場所でいくつものゲームを戦った。

サッカーはどんなときも俺の心の中心にあった。
サッカーは本当に多くのものを授けてくれた。
喜び、悲しみ、友、そして試練を与えてくれた。

もちろん平穏で楽しいことだけだったわけではない。
それ故に、与えられたことすべてが俺にとって素晴らしい“経験”となり、
“糧”となり、自分を成長させてくれた。

半年ほど前からこのドイツワールドカップを最後に
約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた。

何か特別な出来事があったからではない。その理由もひとつではない。
今言えることは、プロサッカーという旅から卒業し“新たな自分”探しの旅に出たい。
そう思ったからだった。

サッカーは世界で最大のスポーツ。
それだけに、多くのファンがいて、また多くのジャーナリストがいる。
選手は多くの期待や注目を集め、そして勝利の為の責任を負う。
時には、自分には何でも出来ると錯覚するほどの賞賛を浴び
時には、自分の存在価値を全て否定させられるような批判に苛まれる。

プロになって以来、「サッカー、好きですか?」と問われても
「好きだよ」とは素直に言えない自分がいた。
責任を負って戦うことの尊さに、大きな感動を覚えながらも
子供のころに持っていたボールに対する瑞々しい感情は失われていった。

けれど、プロとして最後のゲームになった6月22日のブラジル戦の後
サッカーを愛して止まない自分が確かにいることが分かった。
自分でも予想していなかったほどに、心の底からこみ上げてきた大きな感情。

それは、傷つけないようにと胸の奥に押し込めてきたサッカーへの思い。
厚い壁を築くようにして守ってきた気持ちだった。

これまでは、周りのいろんな状況からそれを守る為
ある時はまるで感情が無いかのように無機的に、またある時には敢えて無愛想に振舞った。
しかし最後の最後、俺の心に存在した壁は崩れすべてが一気に溢れ出した。

ブラジル戦の後、最後の芝生の感触を心に刻みつつ
込み上げてきた気持ちを落ち着かせたのだが、最後にスタンドのサポーターへ
挨拶をした時、もう一度その感情が噴き上がってきた。

そして、思った。

どこの国のどんなスタジアムにもやってきて
声を嗄らし全身全霊で応援してくれたファン――。
世界各国のどのピッチにいても聞こえてきた「NAKATA」の声援――。
本当にみんながいたからこそ、10年もの長い旅を続けてこられたんだ、と…。

サッカーという旅のなかでも「日本代表」は、俺にとって特別な場所だった。

最後となるドイツでの戦いの中では、選手たち、スタッフ、そしてファンのみんなに
「俺は一体何を伝えられることが出来るのだろうか」、それだけを考えてプレーしてきた。

俺は今大会、日本代表の可能性はかなり大きいものと感じていた。
今の日本代表選手個人の技術レベルは本当に高く、その上スピードもある。
ただひとつ残念だったのは、自分たちの実力を100%出す術を知らなかったこと。
それにどうにか気づいてもらおうと俺なりに4年間やってきた。
時には励まし、時には怒鳴り、時には相手を怒らせてしまったこともあった。
だが、メンバーには最後まで上手に伝えることは出来なかった。

ワールドカップがこのような結果に終わってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
俺がこれまでサッカーを通じてみんなに何を見せられたのか、
何を感じさせられたのか、この大会の後にいろいろと考えた。
正直、俺が少しでも何かを伝えることが出来たのか…
ちょっと自信がなかった。

けれどみんなからのmailをすべて読んで
俺が伝えたかった何か、日本代表に必要だと思った何か、
それをたくさんの人が理解してくれたんだと知った。
それが分かった今、プロになってからの俺の“姿勢”は
間違っていなかったと自信を持って言える。

何も伝えられないまま代表そしてサッカーから離れる、というのは
とても辛いことだと感じていた。しかし、俺の気持ちを分かってくれている“みんな”が
きっと次の代表、Jリーグ、そして日本サッカーの将来を支えてくれると信じている。

だから今、俺は、安心して旅立つことができる。

最後にこれだけは伝えたい。

これまで抱き続けてきた“誇り”は、
これからも俺の人生の基盤になるだろうし、自信になると思う。
でもこれは、みんなからの“声”があったからこそ
守ることが出来たものだと思う。

みんなの声を胸に、誇りを失わずに生きていく。

そう思えればこそ、この先の新たな旅でどんな困難なことがあろうと
乗り越えていけると信じられる。

新しい旅はこれから始まる。

今後、プロの選手としてピッチに立つことはないけれど
サッカーをやめることは絶対にないだろう。
旅先の路地で、草むらで、小さなグラウンドで、誰かと言葉を交わす代わりに
ボールを蹴るだろう。子供の頃の瑞々しい気持ちを持って――。

これまで一緒にプレーしてきたすべての選手、関わってきてくれたすべての人々、
そして最後まで信じ応援し続けてきてくれたみんなに、心の底から一言を。

“ありがとう”

ひで



最大の功績は、彼が海外で特にイタリアで活躍した事によって日本人、いやアジア人サッカー選手の価値を世界中に認めさせて高めた事である。

それは紛れもなく彼しかできなかった。こちらこそありがとう。


「やっぱりやりたくなった」


と電撃現役復帰するサプライズもあればそれはそれでまた彼らしい。しかも復帰先がヴァンフォーレ甲府であればなおさら彼らしいのではないか。

何はともあれ今宵は偉大な一人の日本人フットボーラーの新たな旅路の始まりに乾杯しよう。


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jeey_jk at 02:40|PermalinkComments(5)TrackBack(0)clip!サッカー  | 日本代表

2006年07月03日

ブラジル対フランス【2006ドイツワールドカップ・ゲームレポートNo.08】

ロナウジーニョ
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2006 JOMO ALLSTAR SOCCER


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今大会大本命の現王者ブラジルに対して、ジダンの最後の晴れ舞台にチームが奮起して勝ち上がってきた元王者フランスの戦い。このゲームもまた激闘となった。


■ブラジル→【4-4-2・ボックス】
攻撃型アタック・アクションスタイル

□フランス→【4-2-3-1・2ボランチ】
守備型カウンター・リアクションスタイル


ロナウドを1トップ気味に、ロナウジーニョを一応FWにしてジュニーニョとジウベルトシウバを先発させたブラジルは、チームワークのチグハグさが序盤より目立った。対するフランスはジズーが質の高いパフォーマンスを見せ、ドイスボランチのマケレレ、ビエイラもルーズボールを拾いフランス優勢に試合は進んだ。

後半その情勢は変わらずフランスがジダンのFKをアンリがゴールに突き刺し先制、その後アドリアーノ、シシーニョ、ロビーニョを投入したブラジルの怒濤の攻撃を「結束力」で跳ね返し、結局そのままフランスが逃げ切り、王者ブラジルを下した。


ーーーーーーーーチームとしての完成度の差


何と言ってもここへ来てのフランスの「結束力」は素晴らしい。フットボール自体はまず守備的なのだが、ジズーが逆取ってターンしてから相手に読まれてないところへパスすることで「時間」と「スペース」を絶妙に作り出し、アンリもそれに応えて決勝点をマークした。ドイスボランチのマケレレ、ビエイラのルーズボール制圧率がメチャメチャ高い。それにより厚みのある攻撃がブラジルは全くと言って良いほどできなかった。世界最高の選手ロナウジーニョでさえもこの試合の主導権をフランスから奪うのは難しかった。尻上がりにチームとしてまとまってきている。


ーーーーーーーー不可解なスタートメンバー


怪我やコンディション不足などの理由はあるのだろうが、アドリアーノをベンチに座らしてまでパヘイラ監督のロナウジーニョをFWに起用したメリットが見いだせなかった。現に後半アドリアーノとロビーニョを投入してロナウジーニョが中盤に下がってボールを受けだしてからはやや攻撃の形になってきたのだが時はすでに遅かった。この試合だけは個人で打開できなかった。なぜ一度も試したことのないあのメンバーで臨んだのだろうか。


ーーーーーーーー総括


今大会一度も複数での素晴らしいパスワークを見せないまま、ブラジル国民の涙と共にカナリア軍団は姿を消した。パヘイラ監督がどんなにコンディションが悪くてもロナウドを交代させなかった事により「前線の動きによるスペース」が出来なかった事と、エース・ロナウジーニョもシーズンの疲労を引きずったままプレーし続けた事が、チーム力がアップしなかった要因ではないか。(カカーも重かった)ここまでは個人の力で打開できてきたのだが、「集中力」と「結束力」を持った経験豊富なフランスの扉をこじ開けることは最後までできなかった。

アルゼンチンとブラジルまで負けてしまってはテンションが急降下するのをストップする術をラティーノの私は持ち合わせてはいない。

本当に落胆している。

しかしながらジズーの美しいラストダンスをまだ堪能できる事は幸せな事である。ジズーは最後の輝きを放っている。「フットボールはこうするんだよ」彼のプレーはこう語っているようだ。

フランス復権の可能性もやや高くなってきたが、今回のワールドカップは本当に最後までわからない。


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ドイツ対アルゼンチン【2006ドイツワールドカップ・ゲームレポートNo.07】

テベス
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2006 JOMO ALLSTAR SOCCER


117
エキサイトW杯特集に紹介されました。



圧倒的歓声を受けて上昇気流に乗る開催国ドイツの準々決勝の相手は今大会ナンバーワンのクオリティの呼び声が高いの南米の雄、アルゼンチン。この対決は大方の予想通り激闘となった。


■ドイツ→【4-4-2・2ボランチボックス】
攻撃型ポセッション・アクションスタイル

□アルゼンチン→【4-4-2・2ボランチボックス】
攻撃型ポセッション・アクションスタイル


攻撃に特徴のある両チームの前半は失点をお互いしたくないという表れで序盤よりプレス対決になった。両チームのボランチ、アルゼンチン・マスチェラーノ、ドイツ・フリングスを中心に激しい削り合いの展開。その中でもリケルメの足の裏でのドリからやテベスの好調ぶりは光った。コンディションの良いドイツの2トップもアジャラとエインセのセンターバックに抑えられ、キーマン・シュバインシュタイガーもこの日先発の右サイドバック・コロッチーニの前に見せ場はなかった。


ーーーーーーーーポイントはアボンダンシエリの負傷退場


後半開始早々4分コーナーキックからアジャラのヘッドが決まりアルゼンチンが先制、殆どがホームドイツのサポーターで埋め尽くされたスタジアムは沈黙する。後半26分のクローゼとハイボールの際交錯したアボンダンシエリの負傷退場で一枚のカードを使わなければならなかった事が後々アルゼンチンにとっては不運にもダメージとなってしまった。レオ・フランコを入れた後、司令塔リケルメを下げてカンビアッソを投入して完全に守備的にシフトチェンジ。


【4-4-2・2ボランチ】→【4-3-1-2・3ボランチ気味】


ジョーカーを持ちながら、残り20分で「1点差を守りきる」堅い選択をしたペケルマン。最後に切ったカードはクレスポに代えて長身FWのフリオ・クルスだった。

追いつかなければならないクリンスマンはオドンコールを後半17分、ボロウスキを29分に投入する。その采配が功を奏し、バラックのクロスをボロウスキがヘッドで流しそれに飛び込んだクローゼの同点弾を呼び込む。チャンスを確実に決めるクローゼは大会得点王に最も近いと言えるだろう。追いつかれたアルゼンチンに得点を挙げる術はほとんどなく、ドイツにも逆転するだけの力はなかった。そのまま延長PK戦の末、レーマンの活躍によりドイツがベスト4へのチケットを掴んだ。


ーーーーーーーー総括


あの時間帯でリケルメを代えてまで完全守備的になるべきだったのかという疑問と(勝つためには理解できる采配ではあったが)、アボンダンシエリの不運のせいでジョーカー・メッシを観れないまま大会を去ったアルゼンチンの負けぶりには落胆した。ドイツが勝った事はそれはそれでいいのだが、今大会最も美しかったチームの敗退は「スペクタクル」な流れのフットボールシーンではやはり残念と感じるファンも多いのではないだろうか。さらに死力を尽くした激闘後に小競り合いが発生するという後味の悪いゲームになってしまったのも残念だった。


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